ここ数年、取り入れてる人も増えてきた「メンズスキンケア」。
一見すると女性よりも刺激に強そうな男性のお肌ですが、女性のお肌との違いや、特徴、必要なスキンケアについてご紹介します。
■男性の肌の特徴
男性のスキンケアの話の前に、まずは男性のお肌についてみていきましょう。男性の肌は女性とは異なる点がいくつかあります。
・角層は女性より厚い
・毛穴が目立ちやすい
・皮脂量は女性の約2倍
・女性より水分量が少ない
・髭剃りなどの、女性にはない刺激がある
男性のお肌といえば、一見すると皮膚が厚く皮脂によるツヤ感もあるため、強そうに見えますが、実はとても繊細。
角層が厚いと「キメが粗くなる」「皮脂や汚れが溜まりやすくなる」「毛穴が目立つ」といった肌悩みが生まれやすい環境にあります。
また皮脂分泌量は女性と比べて約2倍ほどあるため見た目には分かりづらいですが、女性よりも皮膚の水分量は少なく、水分の蒸散量も多いという報告もあるほど水分が不足しています。
加えて男性特有の「髭剃り」により、定期的に皮膚に刺激を与える習慣もあるため、肌悩みが生まれやすい環境にあります。
■男性はどんなスキンケアをすればいいの?

男性のお肌の特徴がわかったところで、男性におすすめのスキンケアをご紹介します。
男性のスキンケアで気をつけておきたいポイントは3つ。
1)たっぷりの水分を与え、逃さない
男性のお肌はとにかく水分が不足しやすい環境です。
そのままにしておくと乾燥によるシワやごわつきだけでなく、肌の水分を守るために更なる皮脂分泌を招き、過剰な皮脂がニキビといった別の肌悩みを発生させます。
そのため、「水分」+「油分」でお肌にうるおいを与えて逃さないことが大切です。
2)刺激を避ける
定期的に行う「髭剃り」は、肌表面も削ってしまうために刺激が強く、スキンケアは行う習慣を心がけましょう。
また、女性と比べると「日焼け止め」を塗布する習慣が少ないため、紫外線による刺激も受けている人も多くいます。白浮きやムラが起こりにくく、男性でも使いやすい使用感の日焼け止めも多く販売されているため、長時間の外出の際はUVケアを取り入れるのもおすすめです。
また花粉や紫外線などの刺激が強い時期などは、肌状態に合わせて刺激となりうる「香料」や「着色料」が配合されたものは避け、肌荒れを防ぐ&肌を整える成分が配合されたものを使用するといいでしょう。
3)摩擦を避ける
健やかな肌を目指すには、摩擦による刺激はできるだけ回避したいポイントです。
特に男性は女性と比較すると指の力や圧が強いため、思った以上に肌に負担をかけていることもあります。そのため、できる限り負担をかけないよう「やさしく」肌に触れることを心がけるようにしましょう。
また、少ないステップでお手入れが完了するオールインワンといったアイテムも、スキンケア時の摩擦を減らせるのでおすすめです。
■男性のスキンケア方法
最後にスキンケア方法についてご紹介します。
<塗布の順番>
オールインワンのスキンケアを使用する場合は、洗顔後1ステップで完了となります。複数のアイテムを使用する場合は、メーカーによって異なる場合もありますが、基本的には洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリームのように、水分の多いものから油分の多いものへと順番に塗布するイメージで行います。
水分の多い化粧水などは、手のひらに取り、頬やおでこ、アゴを軽く手のひらで包むように押さえてなじませます。
美容液や乳液、オールインワンなどのジェルやクリームといった「とろみ」や「硬さ」のあるものは、おでこ・アゴ・両頬・鼻の5点に置き、中指と薬指を使って優しく伸ばし、最後に手のひらで軽く押さえます。
※人差し指は指の中でも力が入りやすく、お肌に圧や刺激を与える場合があるため、スキンケアの際は積極的な使用は避けておきましょう。