そのスキンケアは大丈夫?実は摩擦が起きているいつものケア

MARIÉLAN

美肌の大敵と言われている「摩擦」。

摩擦といえば「タオルでゴシゴシ拭く」「マスクによる摩擦」といったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

実は普段のスキンケアにも「摩擦」は潜んでいます。そこで今回は、「摩擦」が起こりやすい場面や影響、対策について紹介します。

 

 


■摩擦によって起こる肌トラブルとは?

肌の断面

まずは私たちが「摩擦」を気にしている「角質層(角層)」についておさらいしましょう。

以前にも「角質ケアの落とし穴!正しい角質ケアを知ろう」の記事でご紹介しましたが、肌は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれていて、肌表面の「表皮」と呼ばれる部分の厚さはわずか0.2mmです。

その表皮の一番上は「角質細胞」と呼ばれる細胞が何層にも重なっている「角質層(角層)」で形成されており、その厚みはわずか0.02mmしかありません。

かなり薄い層ですが、角質層(角層)には下記のような役割があります。

・水分や柔軟性を保つ「保湿機能」
・刺激物質などの外的刺激要因から体を守る「バリア機能」

健康的な肌と体を作るためにも「角質層(角層)」を守ることは大切であり、不用意に「摩擦」を起こしてしまえば下記のような肌トラブルが起こりやすくなります。

 

<摩擦による肌トラブル>

1)乾燥
摩擦によって角層が必要以上にはがれ落ちてしまうと、水分を保持できなくなり、肌が乾燥しやすくなります。

また過度な摩擦は”天然のうるおい成分”とも言われる「皮脂膜」も取り去ってしまうため、うるおいを保つことがしにくくなります。


2)バリア機能の低下
過度な摩擦が続き、角層が薄くなってしまうと、私たちを外的刺激から守ってくれる「バリア機能」の低下を招きます。

バリア機能が低下すると、些細なことも刺激に感じたり、いつものスキンケアが合わなくなったりしてきます。


3)くすみやごわつき
摩擦が起こり常に角層にダメージが加わる状態が続くと、私たちの体は身を守るために角層を厚くします。

結果、「古い角質がたまりくすんだ印象になる」「厚みが増してごわつく」といった肌印象の変化が出てきます。


4)シワやたるみ
過度な摩擦によって「肌を引っ張る」「圧をかけすぎる」状態が続くと、肌が伸びてしまいシワやたるみが起こりやすくなります。

 

 


■日常に潜んでいる「摩擦」とは?

日常に潜んでいる摩擦

摩擦によって起こる肌トラブルがわかったところで、続いては「摩擦」が起こるシーンをみていきましょう。

 


<摩擦が起こりやすいシーン>
1)クレンジング
摩擦を起こしやすいクレンジングとしては「拭き取りタイプ」です。本来、クレンジング剤が染み込んだシートをお肌にのせ、じっくりと待ってメイクをオフするシートですが、力を入れて拭き取りしてしまうと摩擦が起こってしまいます。

また洗い流すタイプのクレンジングを使用している場合でも、メイクの種類とクレンジングの種類が合っていないと摩擦が起こりやすくなります。

ウォータープルーフなどのしっかりメイクを落とす際、マイルドな洗浄剤のクレンジングでゴシゴシ落とそうとすると摩擦が起こり、結果として肌に優しくないクレンジングになってしまいます。


2)洗顔
朝晩行う洗顔も摩擦が起こりやすいシーンとしてあげられます。

「つい」ゴシゴシ洗顔していませんか?肌の汚れは擦らなくてもぬるま湯や洗浄剤で十分落とすことが可能ですので、「落とす」ことだけに囚われないようにしましょう。


3)ピーリング・スクラブ
古い角質や黒ずみを除くために効果的なピーリングやスクラブは、肌表面がスッキリした印象になり定期的に行っている人も多いのではないでしょうか。

しかしこれらは角質ケア剤が配合されているため、クレンジングや洗顔と同様の力加減で行うと、過度な摩擦になりかねないので注意が必要です。


4)タオルやコットンによる摩擦
洗顔後に水気を取る際、タオルで顔を擦っていませんか?

クレンジングや洗顔料などで、肌が無垢(むく)な状態の時に、タオルによる摩擦は刺激が強すぎるため注意が必要です。

またスキンケア時の、コットンによる摩擦も注意しておきたいポイントです。


5)適量使用しないスキンケア
見落としがちなのが、使用量による摩擦です。

せっかく自分のお肌に合ったスキンケアを選んでも「もったいないから」と、少量ずつ使っていては、肌に伸ばすときに摩擦が起こってしまい、逆効果になってしまいます。


6)塗り重ねによる摩擦
「美肌になりたい!」と思うあまり、お悩みそれぞれのアイテムを次々と塗り重ねていませんか?

たくさんのアイテムを肌に塗布することで、摩擦が起こりやすい環境を作ってしまいます。

 

 

 


■美肌に向けた「摩擦レス」スキンケア

美肌に向けた「摩擦レス」スキンケア
最後に、健やかで美しい肌を目指した「摩擦レス」スキンケアをご紹介します。


1)クレンジング
シート状の拭き取りタイプを使用している人は、クレンジング剤をしっかり肌になじませて、シートにメイクを転写するようにオフしましょう。

洗い流すタイプのクレンジングを使用している人は、しっかりしたアイメイクは部分的に専用のリムーバーを使用するなど、メイクの種類に合わせてクレンジングを使い分け、できる限り摩擦を起こさないようにするのがおすすめです。


2)洗顔
泡立てるタイプ、泡立たないタイプどちらの洗顔であっても、お顔の肌と手の間にクッションのように洗浄料があるようにしましょう。

泡立てるタイプであれば十分に泡立ててからお肌にのせる、ジェルやミルクなどはお顔と手の間に膜があるような感覚量にし、お肌に伸ばすときに摩擦感が少なく、すべるような状態にすることが大切です。

摩擦を抑えるとともに洗浄力のマイルドなものを選ぶと、さらにやさしいケアができるのでおすすめです。


3)ピーリング・スクラブ
古い角質や毛穴汚れケアに適しているピーリングやスクラブは、季節の変わり目などの肌の変化が起こりやすい時期には週に1回、慣れてきたら週に2回など、肌状態をみて使用頻度を調整しましょう。

これらの角質ケアは肌への摩擦が大きいため、メーカーの推奨頻度以上のケアは行わないようにしましょう。


4)タオルによる拭き取り
摩擦が起こりやすい洗顔後の拭き取り。

タオルを肌にあて、タオルで水分を吸い取るように水気をとります。この時にタオルそのものが古かったり毛羽立っていたりすると肌に刺激になりますので、お顔専用の柔らかめのタオルを用意しておくのもおすすめです。


5)スキンケアは適量を!
スキンケアアイテムにはそれぞれ「適量」があり、少なすぎると肌に伸ばす際に摩擦を起こしかねません。

そのため、まずはメーカーの推奨量を使用して「摩擦が起こるようなら足して調整する」くらいのイメージがおすすめです。


6)お悩み別アイテムは部分的に
多くのアイテムを塗り重ねるのは、それだけ肌に触れる回数が増えるため、摩擦が起こりやすくなります。

悩みに合わせたスポットアイテムは、「気になる部分のみに使用する」「塗り重ねの圧や摩擦に注意する」など、肌にやさしい塗布を意識するようにしましょう。

手の中で人差し指は力が入りやすい指と言われています。そのため、スキンケアをする際は、お顔全体の塗布は「手のひら全体」、部分的な塗布は「中指&薬指人差し指」を使用するのがおすすめです。

 

 


■まとめ

美肌に向けた「摩擦レス」スキンケア
日常生活の中で意外に潜んでいる「摩擦」。

タオルでゴシゴシするだけでなく、「美肌になりたい」と願ってスキンケアをしているつもりでも逆に摩擦になっていることもあります。

この機会に、日頃の「摩擦」を見直し、健やかな肌と素敵な笑顔でさらに美しく輝いてくださいね。

 



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・厳選した和漢成分保湿成分「クズ根エキス」「カンゾウ根エキス」
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・みずみずしいうるおいを与えてくれる「アロエベラ葉エキス(*2)」
・透明感(*3)あふれる肌へ導く保湿・整肌成分「α-アルブチン」「浸透型ビタミンC誘導体(3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸)」「プラセンタエキス」「クロレラエキス」
・与えたうるおいを逃さない保湿・保水成分「ヒアルロン酸Na」「スクワラン」「ホホバ種子油」

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なめらかな伸びで摩擦を抑え、やさしくお肌を整えながらうるおし、健やかな肌へと導いてくれます。 

 

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<執筆者コメント>
乾燥や外的刺激からわずか0.02mmの薄さで私たちを守ってくれている「角層」。

この角層が健やかであることは、十分な水分を保ち、バリア機能も整った健やかな肌への近道でもあります。

肌への「摩擦」はタオルやマスクだけでなく、スキンケア時の手指の圧によっても起こりますが、防ぐことは可能な刺激の1つです。
 
日々私たちを守ってくれているお肌へ、ちょっとした感謝の気持ちとして「摩擦レスケア」を始めてみるのはいかがでしょうか。


〜「透明感あふれる、ヘルシーな肌。」へ〜


 執筆者:西川美佐子

*1 カンナビジオール(保湿・整肌)
*2 保湿・整肌成分
*3 乾燥によるくすみにうるおいを与えること