気温や湿度が下がり、気になるのが「目元の変化」。皮膚が薄い部分だからこそ、ちょっとした変化が現れやすく、エイジングサインが目立ちやすい場所でもあります。
そこで今回は、気になる目元のケアについてご紹介します。
■目元皮膚の特徴＆主な悩みとは？
目元ケアの前に、まずは特徴を知っておきましょう。
目元の皮膚は、感覚的に他の部分と比べてもかなり薄いイメージがあると思いますが、その薄さは頬の1/3〜1/2程度の厚さしかありません。また、日々の生活の中で動かし酷使していることや、毎日の表情の変化や加齢などが出やすい部分でもあります。
代表的な目元悩みと原因もご紹介します。
(1)シワ
年齢とともに、多くの人が悩む「シワ」。原因の多くは「肌の乾燥」「摩擦」にあり、特に目の周りの皮膚は薄いためちょっとした「ケア不足」「過度なケア」が負担になってしまいます。
また、目の周りは異なる硬さと方向性をもつコラーゲンが存在し、年齢とともに特定の種類のコラーゲンが顕著に減少することで、目元のシワができやすいという、他の部位とは異なる特殊な構造に関しての研究報告もあります。
(2)たるみ
次に気になるのが、「たるみ」。年齢を重ねるにつれ、目の下にぷっくりとした「たるみ」が出てきます。
私たちの眼球の上下（目の凹みの中）には眼窩脂肪というものがあり、その外側を眼輪筋が支えています。年齢を重ねると、眼窩脂肪が徐々に緩んできます。30代ごろまでは眼輪筋が支えてくれるため、たるみはそこまで目立ちませんが、40代にはいると眼輪筋の衰えが進み、ゆるんだ眼窩脂肪を支えきれず、たるみが目立ってくるためです。
(3)クマ
年齢・生活習慣・日頃のスキンケアなどにより起こるクマ。
クマは原因によっても見える色味は変わり、対策も異なります。
年齢によって出やすいクマは、血行不良や水分不足、摩擦やたるみによるものなどがほとんどを占めています。
■魅せたくなる目元へ！おすすめのアイケア
(1)シワ
気になる目元のシワの多くは「水分不足」と「摩擦」によるものです。
まずは、しっかりと保湿ケアを心がけましょう。そして、「ゴシゴシこすらない」などの単純な摩擦だけでなく、過度なスキンケアによる摩擦を避けることを意識したシンプルステップを意識することも大切です。
目元のスキンケアのポイントは、美容液などを適量手に取り、目の下から頬骨のあたりまで塗布し、目尻からスタートして→下まぶた→目頭→上まぶた→目尻というように1周、目尻などのシワが気になる人はシワ部分を軽く持ち上げ、シワの間に優しくなじませます。
繊細な目元に力が入りすぎないよう、手の中で力が強い人差し指の使用は避け、中指と薬指を使って塗布するのがおすすめです。
最後に手のひらにある母指球（親指の付け根あたり）部分を目の凹みにそっと当て、目元全体を温めてなじませます。
やさしく、触れすぎないのがポイントです。
(2)たるみ
年齢とともに目立つ「たるみ」に関しては、残念ながらスキンケアで改善するものではありません。
パソコンやスマートフォンなどの長時間の作業により可動域が狭く凝り固まった目の周りの筋肉（眼輪筋）をほぐし、広い範囲で適度に動かし鍛えることで、予防ケアをしていきましょう。
まずは、手のひらにある母指球（親指の付け根あたり）部分を目元にあてて体温で温めます。体温でほぐれたら、目元を下記のように動かします。
・右目・左目それぞれ5〜10回ゆっくりとウィンクをする
・目を開いて横向きの8の字「∞」を描くように眼球を右回り・左回りそれぞれ動かす
最後にもう一度母指球で目元を温めます。
どちらか行いやすい方法でも問題ありませんので、仕事の合間などに少し取り入れるのもおすすめです。
(3)クマ
クマにはいくつか種類がありますが、年齢とともに出やすいのは、目の酷使による血行不良による「青クマ」や摩擦による色素沈着などの「茶クマ」、たるみが影のようになって見える「黒クマ」です。
「摩擦レス」「保湿」は基本ケアとして酷使している目元を温め、リラックス・動かすといったことが大切です。
詳しくは「季節の変わり目には注意しておきたい！クマ対策」で紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
■まとめ
皮膚が薄い分、あらゆることが影響を受けやすく、ちょっとしたことでエイジングサインが現れやすいため、日頃からやさしくケアすることが大切です。
今回ご紹介した原因以外にも、睡眠不足や生活習慣の乱れも出やすい部分であるため、できる限り整えるよう心がけましょう。
顔の中でも印象に大きく影響を与える目元。美しく「魅せる目元」で、よりいっそう素敵に輝いてくださいね。
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＜執筆者コメント＞
長かったマスク生活の中でも目元を隠すことはほとんどなく、目元の印象が顔の中でも大きく影響しているのを実感した人も多かったのではないでしょうか。
現代の私たちは、パソコンやスマートフォンなど目を酷使する機会が多く、思った以上に負担がかかっています。
いつも頑張っている目元に「ありがとう」という言葉とともに、少しのリラックスと休息を心がけるようにしましょう。
エイジレスな目元で、素敵な日々を。
〜「私は美しい」と、声に出したくなる肌へ。〜
執筆者：西川美佐子
*1 保湿・整肌成分
*2 年齢に応じたケアのこと
*3 整肌成分