2024年の夏は要チェック!敏感肌はおさえておきたいUV対策

5月に入り、すでに真夏日も記録している地域もある2024年は、例年になく猛暑になりそうな予感。
健康な肌の人でも念入りなケアが必要な時期であるこの時期ですが、今年は気候が不安定で、日によって変化が大きく敏感肌になっている人もいるのでは?

そこで今回は、敏感肌・ゆらぎ肌を中心とした紫外線対策の基礎知識について紹介します。


◾️光の種類と紫外線量


まず、光の種類と季節によって変わる紫外線量についておさらいしておきましょう。

(1)光の種類

私たちの生活には多くの光があります。その中でも私たちの肌へ影響がある「紫外線」には、波長の違いによって3つの種類に分かれています。

・紫外線C波(UV-C)
・紫外線B波(UV-B)

・紫外線A波(UV-A)

波長が短い順にC→B→Aとなっており、波長の長さによって肌のどこまで届くか、どんな影響を与えるか変わります。

まず、この3つの紫外線の中で最も波長が短く人体への影響が大きい「UV-C」は、オゾン層によって吸収されているため、現状は地上に届くことはないと言われています。

日常的に私たちが意識しておきたいのは、上記紫外線C波(UV-C)を除いた「紫外線A波(UV-A)」と「紫外線B波(UV-B)」になります。


◇波長が短い「紫外線B波(UV-B)」

主に肌表面に影響を与える紫外線で、ジリジリとした焼けるような光がこれに当たります。
主に見た目の「日焼け」や炎症、メラニンの生成を促すきっかけになります。

◇波長が長い「紫外線A波(UV-A)」

屋内でも入り込む長い波長の光で、肌の奥まで届き、紫外線B波(UV-B)のように特別刺激を感じる光ではありません。

しかし、肌の奥までしっかり届く”やっかい”な光で、コラーゲンやエラスチンの働きにダメージを与え「シワ」や「たるみ」の原因となります。

(2)季節による紫外線量の変化

上記は、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすくするために、紫外線の強さを表したもので、2022年と2023年のグラフです。
毎年春になると、紫外線が強くなるため日焼け止めの使用が推奨されます。

今年も例外ではなく日焼け止めの使用は必要ですが、いつもとは違い真夏日を迎える日も早く、紫外線量の増加も早いと言われています。

加えて、日々の寒暖差や気候の大幅な変化により、体の不調や肌の変化を感じやすい状況にあります。

例年とは異なる気候が予測される今年は、いつも以上に肌が不安定になりやすい傾向にあるため、ゆらぎ肌・敏感肌になりやすい人は、1日も早く紫外線対策しておくのがおすすめです。

◾️敏感肌の紫外線対策はどうしたらいい?

それでは、敏感肌やゆらぎ肌の紫外線対策を紹介します。

(1)UVケアアイテムの使用

まずは紫外線から肌を「守る」ケアをしましょう。肌が敏感なときは特に下記に注目しておくのがおすすめ

・SPFだけでなくPAも注目して日焼け止めを選ぶ
・無添加成分をチェックする

・ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)のものを選ぶ

・日傘や帽子などを活用した物理的なケアも取り入れる

SPFとは、肌表面に影響を及ぼす「紫外線B波(UV-B)」をどのくらい防いでくれるかを数値化したもので、その効果は「SPF1〜50」といった数字で表現され、効果が50を超える場合は「50+」と表示されています。

一方PAとは、肌の奥まで届くとされる「紫外線A波(UV-A)」に対して表現したもので、その効果は「+」から最大「++++」のように4段階で表されています。

また、敏感肌やゆらぎ肌の人は些細なものも刺激に感じやすい傾向にあるため、香料や不必要な着色料、アルコールといった添加物やご自身が苦手な成分を避けるとともに、ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)のものを選ぶのがおすすめです。

他にも、日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘も活用しましょう。日焼け止めはこまめに塗り直していても、水や汗・摩擦などによって日焼け止めが取れてしまう場合もあります。うっかり紫外線を浴びないためにも、敏感肌の人はさらに物理的に肌を守ることも大切です。

<スプレー?パウダー?どんなUVカット剤がおすすめ?>

パウダーやスプレー、乳液タイプなど、UV対策アイテムには多くの種類があります。基本的には「使いやすい」と感じるものが一番ですが、どのアイテムも「推奨量」使用することで表示されているUVカット効果が得られますので「使用量」は必ず守るようにしましょう。

<塗り直しのタイミング>

日焼け止めを使用すると気になるのが「塗り直しのタイミング」。紫外線吸収剤と散乱剤によって持続性は異なりますが、真夏は汗や水・衣類などの摩擦によって取れやすい環境にあります。そのため、外出時は2〜3時間程度を目安に塗り直すのがおすすめです。

<耐水性とは?>

近年見かける日焼け止めアイテムの「耐水性」表記。これは文字通り「どのくらい”水”に強いか」を表示化したものになります。表示としては「UV耐水性☆」と「UV耐水性☆☆」の2段階で表示されます。アウトドアやプールといった水に触れやすい環境での使用や、ボディのUVアイテムを選ぶ際には参考にするといいでしょう。

(2)やさしくシンプルなスキンケア

日焼け止めや日傘などのアイテムを使用していても、過酷な真夏の環境は肌にダメージを与えています。
敏感肌の人は特に肌にやさしいお手入れを意識しましょう。

・洗いすぎない
・保湿&摩擦レス

・シンプルステップなスキンケア

皮脂や汗でベタつきが気になる季節ではありますが、過度な洗顔は肌に必要な成分も洗い流してしまいますので注意しましょう。

また、大量の紫外線や刺激により肌悩みが増えやすい時期ではありますが、悩み改善のためには肌が健やかな状態でなければなりません。まずは「保湿」x「摩擦レス」スキンケアで肌の土台を整えることをメインにお手入れしましょう。

肌が繊細な時は、スキンケアを塗布する際に起こる摩擦が刺激になりうることもあります。時にはオールインワンアイテムなども活用しながら、シンプルステップでお手入れを完結することもおすすめです。

(3)抗酸化力のある食事

美肌のためにはバランスの取れた食事が大切ですが、この時期は特に紫外線などの刺激による体内の酸化を防ぐためにも、「抗酸化力」をもつ栄養素を摂取するのがおすすめです。

<代表的な栄養素と食材> 

 

栄養素

代表食材

ビタミンCやE

C:緑黄色野菜、柑橘類など
E:アーモンドなどの種子類、豆類、オリーブオイルなど

ポリフェノール

赤ワイン、コーヒー、緑茶、りんご、プルーンなど

アスタキサンチン

鮭などの赤い魚介類

αカロテン

人参や黄ピーマンなど
プロビタミンの一種で、体内でビタミンAに変化する

カロテノイド

リコピン:トマト、スイカなど
キサントフィル:赤いパプリカ

◾️まとめ

紫外線そのものは私たちの体を健康に保つために必要な光であり、適量浴びることで下記のような効果があります。

・体内時計を整える

・睡眠の質を上げる「メラトニン」の生成を助ける

・カルシウムの吸収に欠かせない「ビタミンD」を合成する

そのため、完全にシャットアウトする必要はありませんが、敏感肌の人は日差しが強くなる前の朝日などを軽く浴びる程度にとどめ、過剰に浴びないように気をつけましょう。
例年に比べて、日々の気候変動が大きい年でもある2024年は、ゆらぎ肌や敏感肌になりやすい環境にあります。

不要なものは避けやさしくお手入れしながら、美しい肌を保ってくださいね。

UV下地クリーム

紫外線による肌ダメージから、やさしく肌を守りうるおいも与えてくれる美容液のようなUV下地クリーム。

<敏感肌にも使いやすいポイント>

・肌負担を軽減!「1本で3役」

 UV対策、スキンケア、化粧下地が叶うシンプルステップUV

・紫外線からしっかり守る「SPF50/PA+++」

・繊細な肌をやさしく包む「カンナビジオール(*1)x和漢(*2)」配合

・塗布時の摩擦を抑えたなめらかテクスチャー

・ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)処方

・やさしさを考えた5つのフリー

 無着色・無鉱物油・紫外線吸収剤・アルコール・パラベン


肌に負担となる要素を除きつつ、必要なうるおいを守り・与える美容液のようなUV下地。キシみや白浮きがなく、美しい素肌感のある仕上がりに整えてくれます。


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<執筆者コメント>


春ごろから、たびたび真夏日も観測され始めている2024年は、私たちの想像以上に
過酷な環境になる可能性があります。

そのため、日頃からやさしいスキンケアや日常生活を心がけていても、ゆらぎ肌や敏感肌になってしまうこともあるかもしれません。


どんな人でも敏感肌になる可能性があることを頭におきながら、やさしいスキンケアとUV対策で、一緒にこの夏を乗り切りましょう。


〜いつの季節も、美しく輝く肌へ〜


執筆者:西川美佐子


*1 CBD(保湿・整肌成分)
*2 スギナエキス、セイヨウアカマツ球果エキス(保湿成分)