メンズのエイジングケアとは?男性の肌とおすすめスキンケア


年々男性のスキンケア人口は増えてきましたが、「エイジングケア」と聞くと女性をイメージする人が多いのではないでしょうか。

男性の肌は丈夫そうに見えて実はとても繊細です。そのためエイジングケアは早いに越したことはありません。そこで今回は、男性の加齢による肌変化と対策についてご紹介します。

※本記事の「エイジングケア」とは「年齢に応じたケア」のことです。



 

■加齢による男性の肌変化とは

20代、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、なんとなく「水分や油分が減る」「カサカサ」というイメージがあるかもしれません。

もともと皮脂腺が多く角質も厚みがある男性の肌は、一見強そうに見えて実はとても繊細です。そのため、お手入れが不足していると、あっという間に老け印象に繋がってしまいます。



<加齢による男性の肌変化>


・水分が減少(男女ともに減少)
・皮脂量はほぼ変わらず

加えて、男性は水分蒸散量が多い(水分蒸発がしやすい)という研究結果もあり、男性の肌は年齢とともに水分不足の「カラカラ」状態ともいえます。

見た目には皮脂によるツヤ感でうるおって見えるものの、内側には実は水分がなく(=インナードライ肌)、そのままにしておくと肌はこれ以上乾燥が進行しないように、さらに皮脂を分泌し乾燥から身を守ろうとします。

結果、過剰な皮脂分泌となり、テカリが目立つ肌(ギトギトといった見た目印象)に繋がっていきます。

さらに、乾燥肌は下記のような肌トラブルにもつながります。

・乾燥によるシワ
・角質層を厚くする(ごわつき)
・バリア機能の低下による敏感肌
・ターンオーバーの乱れを生みシミ
・乾燥による毛穴開き&汚れが溜まりやすくなる

などの負のサイクルに繋がっていきます。

すると、徐々に皮膚はダメージに弱い肌となっていき、老化が加速していきます。

男性のお肌については「男性こそスキンケアが必要な理由とは?肌の特徴とお手入れ方法」でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。








 

■男性のエイジングケアとは?何をすればいいの?

男性にこそエイジングケアが必要な理由はわかりましたが、「じゃあどうすればいいの?」と思う人も多いはず。

すでに肌悩みがある人は、悩みが訴求された「シミケア」「シワ改善」といった表記がされた機能性のあるアイテムを選びたくなりますよね。もちろん悩みに対してピンポイントでアプローチするものも効果がないわけではありませんが、まずは肌の基礎を整えることを優先しましょう。

基礎を大切にする理由としては、2つあります。

・肌悩みの多くは、肌がゆらいだ結果として起こっているものが多い
・スキンケアには「守りの成分」と「攻めの成分」がある

例えばシミが気になり、メラニンの生成プロセスにアプローチすることも効果はありますが、シミができやすい環境作り(肌の土台)を変えることで、シミそのものを作りにくくすることもできます。

また、機能性のある成分の中には肌に強い力を与える「攻め」の成分もあり、肌が受け止めきれない状態の時はかえって逆効果になることもあります。

「スキンケアでダメなら美容医療は?」と思う人もいるかもしれませんが、レーザーなどの医療は、肌に光や熱といった「刺激」や「ダメージ」をあえて与えて、皮膚が回復する力を利用する技術が多いため、基本的に肌が健やかであることが大切です。

まずは、「肌の土台を作り健やかな肌状態にする」ということを優先しましょう。






 

■男性におすすめのエイジングケア

肌を健やかな状態に戻すには、まずは「水分を守ること」が大切です。

<水分を守るケア>

(1)奪いすぎない
(2)優しくたっぷり与える

この2つをしっかり守りましょう。

(1)奪いすぎない
これはズバリ洗顔です。

皮脂が気になり、ゴシゴシ洗ったり何度も洗顔したりしていませんか?または、強い洗浄剤やスクラブ洗顔などしていませんか?

肌は奪いすぎると、奪われたものを取り戻そうとするため、活発的に皮脂分泌をします。するとさらに皮脂分泌が増えるという負のサイクルが始まります。

洗顔は界面活性剤というものが配合されているので、ゴシゴシしなくても汚れを落としてくれますので、手でこすらなくても大丈夫です。

洗浄剤もアミノ酸系のマイルドな洗い心地のものを使用し、優しく洗いましょう。

洗顔そのものが優しければ失われる水分油分も少なくなるため、その後にいくつものアイテムを塗り重ねるといった過剰なケアもしなくて済みます。

洗い終わったら顔にタオルを軽く当ててタオルで水分を吸い取るようにします。ここで擦ってしまうと、摩擦による乾燥につながるので注意しましょう。




 

(2)優しくたっぷり与える
優しく洗ったら、今度はたっぷりの水分を与えます。洗顔によって少なくなった水分・油分を補う大切な工程です。

一言で「保湿」といっても成分はさまざまです。

<代表的な保湿成分>

肌表面をうるおす

コラーゲン・ヒアルロン酸

角質層に浸透&水分を吸着

挟み込む

水分を吸着:アミノ酸、グリセリン、BG
水分を挟み込む:セラミド

肌表面を水分でうるおし、角質層からもうるおすことが大切です。

そしてやさしくうるおすために気をつけておきたいのが「摩擦」です。

人によっては化粧水、美容液、部分ケア、乳液、クリームなど、数多くの工程を経てスキンケアをされている人もいるかもしれません。実は、スキンケアで各アイテムを塗布する際、少なからず指と肌で摩擦は起きています。

お肌が健康な時は問題ありませんが、年齢や季節の変わり目などで肌がなんとなく調子が悪い(ゆらぎ)や敏感肌になっている時は、複数アイテムによる摩擦が刺激になっているかもしれませんので、少しアイテムを減らしてみましょう。

特に男性は女性と異なり指先の力も強い傾向があるため、意外と摩擦刺激による肌トラブルが起こりやすいのもあります。

オールインワンなどの1ステップで完了するものなどをうまく活用しながら、足りない部分を少しだけ足すといったように2〜3ステップくらいまでに抑えるのもおすすめです。




 

■まとめ

男性のエイジングケアをご紹介しました。

見た目にもツヤっとしている男性の肌は、強そうに見えて実はとても繊細なので、早めのエイジングケアが大切です。

今日からできる「奪いすぎない」「与える」ケアで、魅力的に歳を重ねてくださいね。



 

フェイシャルフォームクレンザー + オールインワンクリームMEN セット


<フェイシャルフォームクレンザー>

優しい洗い心地のアミノ酸系洗浄剤(*1)と、アロエベラエキス・クロレラエキスといった美容成分(*2)も配合した、パックもできる美容液のような泡洗顔。

生クリームのようななめらかな泡が優しくお肌を包んでくれるとともに、クッションのように摩擦を防いでくれるので、お肌を優しく洗い上げてくれます。

<オールインワンクリームMEN>
女性にはないシェービングの習慣などの男性の肌特徴や生活に寄り添ったたっぷりの保湿成分に加え、乾燥の原因となる摩擦のないテクスチャーにもこだわったオールインワンクリーム。

スキンケアは毎日続けることが大切であるため、忙しくて時間のない男性でも使いやすい&摩擦を抑えることにこだわった1ステップスキンケアは、繊細な男性のお肌を優しく包み、うるおいあふれる肌へと導いてくれます。

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<執筆者コメント>
最近では多くの男性がスキンケアをするようになってきましたが、男性の肌は強そうに見えてしまうため、つい、ゴシゴシ洗いや強めのスキンケアをしてしまいがちです。

今回ご紹介した通り、男性のお肌は水分が少なく、女性以上に乾燥による肌トラブルが起こりやすい環境にあります。

ぜひ、今日から優しいスキンケアで、素敵に歳を重ねてくださいね。






 

〜うるおい満ちた、健やかで美しい肌へ〜

執筆者:西川美佐子

*1 ヤシ脂肪酸アルギニン
*2 保湿・整肌成分