季節が変わる前に!ターンオーバー周期を整えて肌荒れを予防しよう!
8月も後半になり、あと数週間で9月。
とはいえ、まだまだ残暑も厳しく肌にとって厳しい環境が続いていますが、夏のダメージが肌に蓄積されていませんか?
この時期の肌ダメージを肌に残しておくと、秋冬に肌トラブルに悩まされることも。
今回は、肌状態が変化しやすいエイジング世代に必要な、ターンオーバーの基礎知識とお手入れ方法をおさらいします!
■「ターンオーバー」の仕組みと流れ
お手入れ方法の前に、まずはターンオーバーについておさらいしておきましょう。
(1)ターンオーバーとは?
まず、よく耳にする「ターンオーバー」とは、どんな現象でしょうか?
<ターンオーバーとは?>
表皮の角化細胞が、一定の周期で生まれ変わる仕組みのことで、新しい皮膚(細胞)が生まれ、変化し、古い皮膚がはがれ落ちること。 |
ターンオーバーと聞くと、「循環」や「老廃物を出す」といった印象が強いですが、もう1つ大切な働きを持っています。それは、美しく健やかな肌に欠かせない「3つのうるおい成分が生み出されている」という点です。
<産生されるうるおい成分>
・角質細胞間脂質(セラミド類)
・天然保湿因子(NMF)
・皮脂
それぞれの役割については改めて紹介させていただきますが、この「ターンオーバー」は古いものを排出すると同時に新しいうるおいを生み出す、美肌を考える上で切っても切り離せない重要な役割を果たしています。
ターンオーバーの周期は通常約28日と言われていますが、さまざまな原因によってサイクルが変化します。
この変化によってもたらされる肌の変化が、肌悩みやトラブルの原因となります。
(2)ターンオーバーの流れ
ターンオーバーは下記のような流れで起こります。
<ターンオーバーの流れ>
1.基底層で細胞が誕生、細胞分化*を繰り返し有棘層や顆粒層へと上がる(2週間) |
*細胞分化...細胞が変化の過程で役割を持つことを意味しています。細胞が分裂して増える「細胞分裂」とは別の変化です。
上記の期間を足すと、合計で「6週間」になるため「あれ?28日じゃないの?」と思いがちですが、一般的なターンオーバーは上記の2からスタートして数えることが多く、「28日周期」と言われています。
稀に「45日周期」という表現がなされている場合もありますが、これは間違いではなく、1.を起点として考えているためです。
この周期が一定であれば、ハリがありキメが整った状態&メラニンの排出が正常に行われるなど、美しい肌状態を保つことができます。
■「ターンオーバー」を乱す原因は?
美しい肌を保つために必要な、ターンオーバーのサイクルを乱す原因も知っておきましょう。
<ターンオーバーが乱れる原因>
・加齢による肌の変化 |
肌表面の角層が水分で満たされていると、角層細胞が規則正しくならび、美しい肌状態を保つため、ターンオーバーも規則正しく行われます。
しかし、上記のような刺激が肌に加わるとターンオーバーに変化が現れ、サイクルが乱れていきます。
■「ターンオーバー」を保つ対策は?
美しい肌状態を保つために、ターンオーバーをなんとしてでも保ちたいところ。
特にエイジング世代は、ホルモンバランスの大幅な変化などにより、肌がゆらぎやすく、些細なことが刺激に感じやすいという特徴があります。
そこで、エイジング世代が残暑を乗り切るためのお手入れを紹介します。
(1)バリア機能を壊さない
エイジング世代の肌は、加齢やホルモンバランスの変化などにより肌そのものの水分量が不足し、バリア機能が乱れがちに。
バリア機能が弱くなると、さらに乾燥しやすくなるだけでなく、赤みや炎症が起こり、これらの反応がメラニンを生成&シミにつながるなどの複合的な肌悩みも生まれてきます。
まずは、日常的な肌刺激から肌そのものを守るために、バリア機能を壊さないことが大切です。
日頃のお手入れで、うっかりバリア機能を壊さないために、下記には注意しましょう。
摩擦 |
ゴシゴシ洗いやタオルの使い方 寝具や服のこすれに注意 |
洗いすぎ |
過度な洗顔回数を避ける(朝晩の2回程度にする) スクラブやゴマージュなどの物理的角質ケアをしすぎない |
アイテムの多用 |
複数アイテムを使用する際は、塗布時の摩擦に注意 |
過度な使用量 |
水分と油分のバランスを考えたスキンケアをする |
美顔器などの スペシャルケア |
過度な使用は肌への負担になるため メーカー推奨回数を守った使用をする |
肌の変化が出やすく忙しいエイジング世代は「できるだけ早く」効果が現れたい気持ちから、極端な洗顔やアイテム数の使用、オーバートリートメントになりがちに。
せっかくのお手入れが逆効果にならないよう、繊細な時期だからこそ、摩擦を避けながら、肌状態に合わせて、時にはシンプルステップのスキンケアを取り入れるのもおすすめです。
また、お手入れの効果を上げてくれる美顔器ですが、使用時間と効果が必ずしも比例するものではありません。説明書に記載の使用方法や時間を守って使うようにしましょう。
また、肌が繊細な時はバリア機能に変化が現れている可能性がありますので、香料や着色料、アルコールなども念の為控えておくのがおすすめです。
(2)紫外線対策は必須
肌へ刺激を与え、ターンオーバーへの影響が強い紫外線対策はしっかりしておきましょう。
紫外線によるダメージでターンオーバーが遅くなったり、ダメージを早く回復させるために早まりすぎることがあります。
ターンオーバーは早すぎても遅すぎても影響があるので、正常な状態を保つためにも、紫外線対策はしっかりしておきましょう。
そもそも肌が繊細に傾きやすいエイジング世代は、日焼け止めだけでなく日傘や帽子、サングラスといったその他アイテムも並行して活用するのがおすすめです。
(3)ターンオーバーの味方になる栄養素を摂る
エイジング世代のターンオーバーを守るためには、内側からのアプローチも大切です。ターンオーバーの味方になり、肌を健やかに保つ栄養を摂取しましょう。
肌に粘膜や皮膚を健康に保つビタミンB2を中心としたB群はおすすめ。普段の食事に積極的に取り入れてみてくださいね。
<ビタミンB群を含む食材>
卵、大豆製品、緑黄色野菜、レバー、魚介類(ウナギ、カツオ、マグロ)、乳製品 など |
また、ホルモンバランスの乱れをカバーするために、女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」や「リグナン」といった栄養素も併せて摂取するのがおすすめです。
■ターンオーバーに関する疑問にお答え
最後は、エイジング世代のターンオーバーに関する疑問にお答えします。
Q1.ターンオーバーが遅くなりがちなエイジング世代は、とにかく早めればいい? |
確かに、年齢を重ねるとターンオーバーの期間が長くなると言われていますが、だからと言って、とにかく早くすればいいというわけではありません。
「早め過ぎるリスク」を理解して、お手入れすることが大切です。
細胞が生まれて各層にたどり着くまでには、正常なサイクルでも約4週間が必要です。この状態を早めすぎるということは、言い換えると未熟な細胞が肌表面に現れる可能性があるということを指します。すると、角層の機能である「バリア機能」が正常に働かず、更なる肌トラブルを招きかねません。
また、未熟な細胞は水分をしっかり抱える力も弱く、敏感肌になる可能性も。
「遅いなら早くすればいい!」というシンプルな話ではありませんので、スクラブやピーリングの多用といった過度な角質ケアは避け、肌の土台を作る保湿や、摩擦を避けたシンプルケアなどを取り入れるのがおすすめです。
Q2.古い角質の蓄積で、肌がくすんだ印象に。ターンオーバーの正常化のためにもお手入れをしたい。そんな時はどうしたらいい? |
ターンオーバーが長くなり始めると、古い角質が蓄積され肌がくすんだ印象になることもあります。
すぐに除去したいものの、エイジング世代の肌はとても繊細です。加えて、この時期は残暑も厳しく刺激も多いため、できるだけ物理的な刺激は与えたくないところ。
そんな時は、肌の汚れや古い角質を取り除いてくれる「酵素洗顔」を取り入れるのがおすすめです。
毎日は肌に負担がかかりますので、肌状態を見ながら週に1〜2回程度取り入れる程度に留めておきましょう。
Q3.肌に赤みなどが出ている時はどうしたらいい? |
「赤み」が出ている時は、すでにダメージを受けている可能性や未熟な細胞が肌表面に現れている状態かもしれません。
赤みなどの炎症はメラニンを生成し、シミにつながることもありますので、まずは、肌を健やかにすることだけに集中しましょう。
・「攻め」のアイテムを一時的に控える
・アイテムの引き算をする
・保湿をしっかりする
エイジング世代の中には「悩み改善」をするアイテムを使用している人も少なくありません。これらのアイテムの中には、肌への効果が高い反面、場合によっては刺激になる成分が含まれていることも。
商品詳細を確認し、肌状態によっては一旦お休みするのも検討しましょう。
また、多くのアイテムを使用することで、塗布時の摩擦が起こっていることもあります。赤みなどが出ている時は、極力触れる回数を少なくし、摩擦などが起こりにくい環境を整えましょう。
■まとめ
今回は、残暑のエイジング世代へむけてターンオーバーの紹介をさせていただきました。
年齢とともに肌が変化するのは、誰しも起こることです。しかし、肌の状態に合わせたお手入れや日常生活を送ることで、この変化を緩やかにすることはできます。
あと数週間で9月になり、乾燥の季節がやってきます。
ぜひこの機会に、普段のお手入れをチェックしてみてくださいね。
〜導入化粧水〜
繊細なエイジング世代でも角質(角質層)ケアができるよう、成分と使用方法にこだわった「拭き取り不要の摩擦レス角質除去ブースター」。
・肌にやさしいフルーツ由来の「天然のAHA成分(*1)」
・1gで6Lの水分をキャッチできる「ヒアルロン酸Na(*2)」
・刺激を受けた肌をやさしく包む「CBD(*3)」
を含み、肌の土台となるうるおいを与えながら、古い角質をやさしく取り除いてくれます。
さらに、マリエランの美容理論である「摩擦レス」もしっかり反映し、拭き取り不要を実現。肌への刺激となる要素を除いたお手入れにこだわり、幅広い肌質に毎日お使いいただけるよう設計しました。
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<執筆者コメント>
年齢とともに肌そのものの状態だけでなく、ターンオーバーのサイクルも変わってきます。
肌にネガティブな要素を見つけると慌ててしまいますが、繊細なエイジング世代の肌に焦りは禁物です。
日々のお手入れや生活習慣をチェックして、少しずつ美肌に向けた習慣にしていきましょう。
〜「私は美しい」と、声に出したくなる肌へ〜
執筆者:西川美佐子
*1 グレープフルーツ果実エキス・リンゴ果実エキス・レモン果汁・オレンジ果汁・ライム果汁(整肌成分)
*2 保湿・整肌成分
*3 カンナビジオール(保湿・整肌)