美肌の天敵!「糖化」は冬が要注意!


今年は暖かい秋が続きましたが、この数日でぐっと気温が下がり、冬の気候へと進んでいます。

そんな時に注意しておきたいのが「冬の糖化」。

先日「糖化」についてご紹介しましたが、実は1年の中で冬が最も糖化に注意しておきたい季節なのはご存知でしょうか。

今回は、冬が特に注意しておきたい理由や糖化について深掘りしていきます!


■糖化とは?肌への影響は?

以前、肌悩みの原因は「酸化」と「糖化」?今日からできる美肌ケア」のブログで、糖化とは下記のようにご紹介しました。

<糖化とは>

・体内に余った糖分がたんぱく質や脂肪と結びつくことで起こる現象
・酸化を「サビ」と例えるならば、糖化は「コゲ」と言われている

ご覧になった方の中には「たくさん摂取したからといって、どうして糖だけが体内で組織などに結びつくの?」と思った人もいるかもしれません。

そこで今回はもう少し深くご紹介していきます。

まず、糖は体内で化学反応が起こりやすく、多くの組織(皮膚も含め)に結合しやすい性質を持っています。

糖は通常、六角形が輪のようにつながった環状になっていますが、水分が多い体内では、輪が一部外れた鎖(クサリ)のような形をした糖が存在します。

この鎖状の糖が生成する「アルデヒド基(CHO)」と呼ばれる物質が体内のタンパク質に結びつきやすく、一度タンパク質に結合してしまった糖は、簡単には外れないという厄介な性質を持っています。

そのため、体内に過剰な糖が余っていると徐々に蓄積され、「糖化」が進み、やがて肌表面に現れてきます。








 

 <肌の糖化:代表的な悩み>

 黄ぐすみ、しわ、シミ、たるみ、肌の炎症…など

糖化による影響は肌だけでなく、体内のタンパク質に結びついた糖が邪魔をして、内臓の機能を低下させるといった健康面での心配もあります。

つまり、糖化は体全体の「老け」につながるので、できる限り回避することが大切です。



 

■糖化が一気に進みやすいのは「冬」!

「冬になると太りやすい!」と思ったことありませんか?

「食欲の秋」という言葉があるように、私たちの体は気温が徐々に下がり寒くなると甘いものが欲しくなったり、つい食べすぎてしまったりします。これは単なるイメージではなく、実は環境の変化による体の反応の1つです。

 

<春夏から秋冬になると起こる変化>

・気温の低下
・日照時間が短くなる

この2つは糖化に関係が深いので注意しておきましょう。

気温が下がり体が冷えてくると、私たちの体は身を守るために、すぐに熱(エネルギー)になる糖分を取り入れて、できる限り早く温めようとします。そのため、自然に糖分の摂取量が増えがちになるというわけです。

また日照時間も糖の摂取に大きく関わっています。私たちの食欲をコントロールしてくれる「セロトニン」というホルモンは、日照時間に応じて分泌量が変わると言われており、季節によって分泌量が異なります。

冬は日照時間が特に短いため、体内で生成される「セロトニン」の分泌量が少なくなりがちです。その結果、食欲のコントロールが乱れ、食事量が増えやすくなります。






 

■冬の糖化対策はどうしたらいい?

糖化にならないために一番気をつけたい対策は「糖分をとりすぎない」ということですが、糖分摂取のスイッチが入る「気温の低下」「日照時間の減少」などの自分で変えられない要因が重なる冬は、なかなか難しいですよね。

そこで簡単にポイントを3つまとめました。

<気をつけたい3つのポイント>

・体を冷やさない
・食事内容・方法を見直す
・紫外線対策

まずは、体が糖分を過剰に欲しないよう、しっかり温めて冷やさないようにしておきましょう。

また、「肌悩みの原因は「酸化」と「糖化」?今日からできる美肌ケア」でもご紹介しましたが、糖分は体のエネルギーとなるため、完全にカットしてしまうことは体のためにはよくありません。

過度な食欲を抑えるために、食事の際はよく噛んで満腹中枢を刺激しながら食べましょう。どうしても食べたいときは、我慢しすぎるのはストレスにもつながりますので、ヨーグルトやバナナ、サツマイモといった、自然の甘み&腸内環境が整えられるものを活用するのもおすすめです。

他にも寒い冬におすすめなのがハーブを活用した飲み物です。カモミールやドクダミといったハーブは「抗糖化作用」を持っており、ハーブティーなどで取り入れると体を温めながら糖化対策ができるのでこの時期にピッタリです。

※妊娠中はハーブの種類によっては控えた方がいいケースがありますので、担当医に相談してから摂取してください。

そして意外と見落としがちなのが、紫外線対策です。紫外線による酸化ストレスは糖化を加速させるという声もありますので、UVケアはしっかりしておきましょう。

上記以外にも、摂取した糖分が蓄積されないよう適度な運動をとりいれる、タバコやストレスも糖化の原因の1つと言われていますのでなるべく控えるなど、日頃から気をつけるようにしましょう。











 

■まとめ

冬に注意しておきたい「糖化」について詳しくご紹介しました。

糖化は誰しも体内で起きている現象ではありますが、過剰な摂取や年齢とともに蓄積されやすくなりますので、できることから取り入れていきましょう。

また、糖化対策は美肌への近道になりますので、ぜひこの機会に普段の食生活や食事の習慣を見直すなどチェックしてみてくださいね!

以前ご紹介した「肌悩みの原因は「酸化」と「糖化」?今日からできる美肌ケア」も参考にしながら、寒い冬を乗り切って美肌へ一歩近づきましょう。





 

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<執筆者コメント>
糖化は美肌にとってできる限り避けたいものです。

とはいえ、気をつけていても年末年始などさまざまなイベントなどがあり、なかなか整えにくいですよね。

肌の糖化が現れる前に、日頃から「よく噛む」「体を冷やさない」「糖分の食材選定」を心がけるようにしましょう。

糖化は日頃から対策ができる肌悩みの1つです。

体の健康にもつながりますので、できることからスタートしてみましょう。


〜健やかな美しさあふれる肌へ〜

執筆者:西川美佐子

*1 ヤシ脂肪酸アルギニン(洗浄成分)
*2 保湿・整肌成分