香料とは?天然と合成の違いや種類はどんなものがある?


化粧品や日用品で見かける「香料」。香料にはいくつか種類があり「天然は体に良くて合成は体に悪い?」「どれがいいのかわからない」という疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は香料の種類について解説します。ぜひこの機会に香りの特徴や魅力を知ってくださいね。



 

◾️香料とは?

まず、香料とはどんなものを指すのでしょうか?

私たちが日常的に感じている「香り」全般になりますが、動植物などから得られた香りを持っている化合物・混合物を指し、化粧品や日用品、食品などさまざまなものに香りを与えるための物質です。

「香料」というと、一般的に鼻で感じるフレグランスをイメージしますが、加工食品やタバコ、紅茶などに使われる「フレーバー」も香料の仲間です。




 

◾️香料の種類

香料には大きく分けて「天然香料」「合成香料」「調合香料」の3種類があります。

1)天然香料
天然香料の定義は国によって違いはありますが、大枠としては「動植物から取り出された香り」のことです。

天然香料には、大きく分けて植物の花や樹木などから抽出されたものと、動物から抽出した香料の2つがあります。

抽出方法には、水蒸気を使って香り成分を取り出す一般的な「水蒸気蒸留法」、熱に弱い成分や果皮から香りを抽出する際に圧力で絞り出す「圧搾法」、酵素を使って取り出す「酵素処理法」、熱に弱い成分などを溶剤を使って取り出す「溶剤抽出法」などがあります。

取り出す原料の特徴によって抽出方法の使い分けをして、取り出されたのが「天然香料」です。

2)合成(人工)香料
合成香料とは、その名の通り「人工的に作られた香り」になり、天然香料から化学的手法によって特定の物質を取り出した「単離香料」や化学反応を利用した手法で作られたものを「合成香料」と呼びます。

天然の原料から化学的手法で得たものから、石油・石炭原料から作り出したものなどさまざまで、種類は3,000を超えます。

産地や気象状況によって変化のある天然香料と比較すると、品質の安定性やブレなどが少なく、大量生産・安価になりやすい特徴があります。

3)調合香料
調合香料とは、「天然香料+合成香料を組み合わせたもの、合成香料のみを組み合わせた香り」を指します。

天然香料だけでは高価になってしまうなどの場合や希少価値の高い天然香料の香りをつけたい時に使用します。

代表的なものとしては「ムスク」の香りで、ワシントン条約など、法令により取引が禁止されているため、合成香料を組み合わせてムスクの香りを再現しています。



 

◾️天然と合成(人工)の特徴

代表的な香りの種類を紹介しましたが、それぞれ特徴があります。

調合香料はそれぞれを組み合わせたものなので、天然香料・合成(人工)香料を比較してみましょう。

 天然香料

 合成(人工)香料

・自然の香りそのままを楽しめる
・気候や産地で香りが異なる
・香りの持続性は合成より短め
・香料以外の成分による幅広い効果も
・高価になることもある
・化粧品表示は「〜果皮油」「香料」
どちらでも可能

・天候や災害の影響を受けにくい
・安定供給が可能
・価格が安価なものが多い
・香りの持続性も調整が可能
・ムスクのような香りも再現ができる
・化粧品表示は「香料」

上記に挙げた特徴は、人によってメリット・デメリットの感じ方が異なります。

例えば、天然香料は気候や産地で香りが変わることはありますが、これをデメリットと感じる人もいれば、「その時にしか感じられない」という自然のものだからこその醍醐味として感じることもできます。

また、天然香料には香り以外の成分も含まれているので、香りがもたらす効果以外にも幅広い効果が期待できます。

反対に合成(人工)香料にある、香りの持続性は1日しっかり香りが欲しい人には嬉しいですが、時間によって香りを分けたい人などにとってはデメリットに感じることもあるかもしれません。

さらに、「この香りは天然だと高価すぎて手に入らない」と感じるものも、合成であれば手に取ることができることも可能にしてくれます。

どちらがいいということはありませんので、好みや手に取りやすさなど、それぞれに合った香りをチョイスしてくださいね。



 

◾️まとめ

一言で「香料」といっても、種類や特徴もさまざまです。

そして、香りには「リラックス」「リフレッシュ」などのさまざまな効果があり、その時々に合わせた香りの種類や持続性の特徴を利用して日常生活に取り入れることで、自分のメンテナンスにも使えます。

特に女性は、年齢や毎月のホルモンバランスの変化により、心身ともに変化が訪れやすいため、ぜひこの機会にその時々に合わせた香料を選んでみるのもおすすめです。


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<執筆者コメント>
私たちは日常的に「香料」に触れていることがほとんどです。

肌につける化粧品や、衣類に使う日用品、口にするフレーバーや歯磨き粉などの医薬品。天然や合成、どちらも特徴があり、どちらか一方だけがいいということはなく、それぞれの感覚でメリットデメリットがあるかと思います。

筆者は「あの日」の時期は、自然を感じられる天然香料が好みですが、それ以外の時は寝不足の時や運動前など、タイミングや体調によって使い分けをしています。

ぜひこの機会に、香りのタイプだけでなく天然か合成かなど特徴をチェックしながら、自分に合ったものを選んでみてくださいね。


〜どんな日も、ご機嫌な毎日を〜


執筆者:西川美佐子