過酷な夏を乗り切るカギは角質!役割とおすすめお手入れを紹介


毎日「最高気温」「猛暑」といったワードを目にする今年の夏。

前回、乾燥肌が紫外線の影響を受けやすいことを紹介しました。今回は、過酷な夏を乗り超えるために必要な健やかな角質作りを紹介します。

 

◾️角質とは?どんな役割があるの?

まず「角質」についておさらいをしておきましょう。

(1)角質とは?
皮膚は下記の図のように、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層に大きく分かれています。
その中の一番外側にある表皮は「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」という4層でできています。

最も外側にある角質は角質層とも呼ばれ、細胞が何層にも重なってできたものです。その厚さは、足の裏や手のひらと言った厚みがある部分を除き、わずか約0.02mm程度の薄さで、サランラップや2枚重ねのティッシュ1枚分程度しかありません。

(2)角質の役割
続いて、角質の役割を見ていきましょう。角質にはさまざまな役割があります。

<角質の役割>

・外部の刺激から肌を守る
・肌の水分を保つ
・肌を守る「バリア機能」

肌に触れたもの全てが体内に侵入していたら、体は健康を保てません。体の一番外側を覆っている角質は、外部の刺激から肌や体を守る働きを持っています。

また、角層は下記のように角層表面にある「皮脂膜」、角層細胞の中にある「天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)」、角層細胞の間を埋めるように存在する「細胞間脂質」などにより、肌の水分が蒸散するのを防ぐ役割を持っています。
これらが正常に働くことで肌の「バリア機能」保たれ、肌悩みやトラブルを防ぎ、健やかな状態を保つことができます。



 

◾角層が正常な役割を果たさなかったら?

角層が正常な役割を果たさなかったら、さまざまな肌トラブルが起こります。

<主な肌トラブル>

・ターンオーバーの乱れ
・肌のゴワつき、ざらつき
・角質が硬く厚みを増した角質肥厚
・くすんだ肌印象
・毛穴汚れ
・ニキビ、吹き出物
・乾燥肌、敏感肌

角質がなんらかの理由でバランスを崩してしまうと、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れて、古い角質が蓄積されます。すると、肌のゴワつきやざらつきといった感覚の変化だけでなく、皮脂と混ざり合って角栓となる毛穴汚れにもつながります。

他にもバリア機能が乱れ、乾燥肌や敏感肌につながるなどのトラブルも起こりやすくなります。

夏は1年の中でも紫外線が強く、大量の汗やエアコンの使用による寒暖差などの刺激も多い季節なので、角質ケアがとても大切です。



 

◾今日からできるおすすめスキンケア

角質の変化によるトラブルは数多くありますが、健やかな状態を保つためにおすすめのスキンケア方法を紹介します。

<ポイントは3つ>

・洗顔
・保湿
・紫外線対策
・角質ケア

基本的な動作に思えますが、これが最も重要です。

(1)洗顔
洗顔料には泡やジェルなどタイプもさまざま。どのタイプを使用する場合でも、メーカー推奨量を使用し、ゴシゴシ洗いなどの摩擦が起こらないよう注意しましょう。

また、場合によっては刺激に感じる可能性がある、「香料」や「着色料」などが使用されていないものがおすすめです。

(2)保湿
スキンケアの基本である「保湿」。「たっぷりつければいい」というものではなく、ポイントがあります。

それは「水分と油分をバランスよく塗布する」です。

「ベタつく夏は化粧水だけ」「いつもより少なめ」など、湿度が高いこの季節は肌表面のベタつきが気になって、つい量を減らしがち。すると、徐々に肌が乾燥し「うっかり乾燥肌」になりかねません。

さらに、乾燥肌による「インナードライ」肌になると、肌の乾燥に気付きにくくなるので注意が必要です。詳しくは以前のブログ「乾燥肌でも肌はテカる?!気をつけたいインナードライ肌」でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

肌の水分が蒸発しないよう、この時期でも乳液やクリームといった油分の使用や、「ベタつくのは苦手」という人は、水分と油分がバランスよく配合されたオールインワンタイプのスキンケアもおすすめです。

(3)紫外線対策
すでに猛暑日が続いている今年の夏は、特に紫外線対策が重要です。紫外線による肌のダメージは大きく、その刺激は肌表面だけでなく肌の内部にまで届き、肌の乾燥やしわ、シミといった幅広い肌悩みにもつながります。

紫外線は屋外だけでなく屋内にも入ってきますので、日中の時間帯はどこにいても日焼け止めを使用するなど対策をしておきましょう。

肌が乾燥していたり、敏感な状態になっている時は、「ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)」や、「香料」「着色料」などが配合されていないものを使い、こまめに塗り直すなどが大切です。

また、外出の際は日焼け止めだけではなく、日傘や帽子、サングラスといったアイテムも活用して、肌を紫外線からしっかり守りましょう。

(4)角質ケア
最後に角質ケアです。夏のベタつきや角質のゴワつきが気になり「角質を取り除きたい」と感じる人も多いのでは。

角質ケアといえば頭に浮かぶ「ピーリング」や「スクラブ」といったお手入れは、薬物や物理的に肌表面の角質を除くため、肌状態によっては逆効果になることも。

そのため、この時期の角質ケアは、角質を柔らかくしてくれる成分が配合されたアイテムや、肌状態をみながら酵素洗顔を取り入れるのもおすすめです。



 

◾️まとめ

今年の夏は、まさに「酷暑」という言葉が似合うほど肌にとって過酷な環境にあります。

つまり、刺激が多く角質の乱れが起こりやすいとも言える状態にありますので、適切なケアが重要です。

スキンケアの基本と、外敵から守るケア、そして優しい角質ケアで、美肌をキープしながらこの夏を乗り切りましょう!

 

導入化粧水

過酷な夏の環境で、繊細になった肌でも角質(角質層)ケアができるよう、成分と使用方法にこだわった「拭き取り不要の摩擦レス角質除去ブースター」。

角質ケアといえば思い浮かぶ「拭き取りによる摩擦刺激」もないため、デイリーケアにおすすめのアイテムです。

・やさしい角質ケア成分:フルーツ由来の「天然のAHA成分(*1)」
・しっかり保湿:1gで6Lの水分をキャッチ!「ヒアルロン酸Na(*2)」
・肌荒れを防ぎ整える:注目の成分「CBD(*3)」

などを配合し、拭き取り刺激を与えることなく、古い角質や汚れのお手入れをしながら肌の土台となるうるおいも与えてくれます。

拭き取り不要の角質ケア!マリエランの導入化粧水はこちら


<執筆者コメント>
健やかな肌にとって欠かせない、角質の状態。

古い角質と汚れを優しく除き、スキンケアの基本となる「洗顔」「スキンケア」「紫外線対策」をいつも以上に整えることで、理想の肌状態のまま乾燥が始まる秋冬を迎えることができます。

1年を通して美肌を保てるよう、私たちと一緒にヘルシーな肌を目指しませんか。


〜ヘルシーで美しい肌で、明日も輝く〜

執筆者:西川美佐子

*1 グレープフルーツ果実エキス・リンゴ果実エキス・レモン果汁・オレンジ果汁・ライム果汁(整肌成分)
*2 保湿・整肌成分
*3 カンナビジオール(保湿・整肌)