pHは弱酸性以外ダメ。美肌のために知っておきたい基礎知識
「スキンケアは弱酸性を意識している」など、化粧品選びでpHをチェックしている人も多いのでは。
とはいえ、それぞれのpHにはどんな肌影響があるのでしょうか。
今回はpHの違いが肌にもたらす影響や効果など、詳しく紹介します。理想の肌に向けたお手入れをするために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
◾️pHとは?何を表すもの?
まずは、pHとは何を指しているのか確認しておきましょう。
pHとは「Potential Hydrogen(power of hydrogen)」の略称で、水素イオン濃度指数を指しています。
少し理科の話に触れますが、一般的に私たちがイメージする「水」には、プラスの電気を帯びたH+(水素イオン)や、マイナスの電気を帯びたOH–(水酸化物イオン)が含まれています。
pHとは、このイオンがどのくらい含まれているかで分類される、いわば「水の性質」のようなイメージです。
この「水の性質」は下記のように3つに分類されています。
・H+(水素イオン)が多い→酸性 |
このイオンの量をルールに沿って段階的にしたものが、おなじみの「pH値」と呼ばれるものになります。
pHは7.0が中性で、それより数値が低いと酸性、高いとアルカリ性という分類がされていて、肌状態が健康な人はpH 4.5〜6.0の弱酸性を示します。
一般的には、酸性のものには酸味がありアルカリ性のものは苦味があります。
◾肌はどうして弱酸性?他のpHに傾くと???
私たちの体全体のpH値は全て「弱酸性」というわけではなく、部位によって異なります。
・人間の体液や血液:pH7.35~7.45の弱アルカリ性 |
その中でも皮膚表面が「弱酸性」には意味があり
・皮膚常在菌のバランスが保たれ、肌を外的から守る
・肌のバリア機能、保湿機能を保ち、肌の保湿能力を保つ
などの働きがあります。つまり肌表面が「弱酸性」であることは、私たちの体を健やかに保つためにも欠かせない値ということがいえます。
※肌が中性やアルカリ性に傾いた場合
肌に存在する皮膚常在菌のバランスが崩れ、悪玉菌である黄色ブドウ球菌などが増え、炎症やニキビなどの肌トラブルにつながります。
◾️肌のpHが変わる主な原因
美肌を保つために、肌のpHが変わる原因も知っておきましょう。
(1)大量の汗やよる肌環境の変化
これからの季節に注意しておきたい汗。適度な汗は皮脂膜を作るためには必要ですが、大量の汗は肌を中性~弱アルカリ性に傾け、肌トラブルの原因になります。
(2)年齢による変化
健やかな状態をキープしていても、肌は一生を通して同じpHではありません。
実は生まれたての赤ちゃんの肌は中性で、1〜1.5ヶ月かけて弱酸性に変化します。その後20代ごろまでは弱酸性を保ち、さらに年齢を重ねると中性に傾くと言われています。
これは、年齢により皮脂・角質細胞間脂質・天然保湿因子(NMF)などが減少することでバランスが崩れていくためです。
(3)肌を取りまく環境
私たちの肌は、ホコリやエアコンによる乾燥、花粉やストレスといったさまざまな刺激にあふれています。
これらの刺激が続くことによって、肌がアルカリ性に傾くことがあります。
(4)肌タイプ
全ての肌タイプが同じpHではなく、もともとの肌タイプによっても異なります。
・健やかな肌状態:弱酸性
・乾燥肌・敏感肌:アルカリ性
・脂性肌:酸性
自分の肌タイプによって傾きやすい傾向を知っておくくと、お手入れも選びやすいのでチェックしておきましょう。
(5)スキンケア
スキンケアアイテムはpHがさまざま。
例えば、石けんや洗顔料などの「洗う」アイテムや、配合されている香料やアルコールなどにより肌がアルカリ性に傾きます。
健やかな肌の人には「アルカリ中和能」という機能が存在し、自らの力で弱酸性の状態に戻りますが、過度な洗顔を繰り返すと肌は徐々にアルカリ性の状態になってしまい、肌トラブルにつながります。そのため、洗顔後のスキンケアはとても重要です。
その後に使う化粧水・乳液・美容液・クリームなどのアイテムは基本的に弱酸性で作られているものが多いですが、目的によってpHが違う場合があり、収れん系であれば酸性、角質ケア系であればアルカリなどの特徴があります。
美肌をキープするために「全てのアイテムを弱酸性にしなければいけない」というわけではなく、自分がケアしたい内容と肌状態に合わせてアイテムを選んだり、使用頻度を調節したりしましょう。
◾️まとめ
今回は、美肌のためのスキンケアで知っておきたいpHについて紹介しました。
健やかな肌の表面はpH4.5〜6.0の弱酸性で、この状態であれば皮膚常在菌のバランスがよく、バリア機能や保湿力も保たれた美肌をキープできます。
日常的なスキンケアとともに、肌タイプや環境も考慮しながら、「毎日鏡を見たくなる」美肌を目指しましょう!
〜マリエランのスキンケア〜
マリエランのスキンケアは、敏感肌や肌がゆらぎがちな人も使いやすいよう、pHのバランスを考えたスキンケア。
大切な肌に毎日使うものだからこそ、全てのアイテムにおいてpHバランスが変わりやすい香料や着色料、アルコールなどは無添加で、肌にやさしく健やかな肌を保てるよう作られています。
香料や着色料、アルコールといった、刺激を感じる可能性がある成分は無添加のやさしいスキンケアです。
<フェイシャル フォーム クレンザー> pH値8.59
洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗浄成分(*1)を配合した、泡立て不要の泡タイプの洗顔料。弱アルカリ性のpH8.59の洗顔料は、余分な汚れを手早く落としつつ水で流しやすいという特徴があります。
なめらかで泡もちのいいフワフワの泡が、心地よい洗顔タイムを届けてくれます。
フェイシャルフォームクレンザーは こちら
<導入化粧水> pH値2.49
酸性の導入化粧水には、古くなった角質を適度にのぞき、洗顔で柔らかくなった肌表面の引き締めてくれる働きがあります。拭き取り不要の角質ケアアイテムなので、「摩擦」もなくやさしく整えてくれます。
導入化粧水は こちら
<美容液> pH値6.10
乾燥肌に悩む企画責任者自身が、いくつものスキンケアを塗り重ねる負担を減らしながらも、欲しい成分(*2)をギュッと1つに凝縮した、美肌を目指す人には頼りになる1本。
肌が持つ中和能に負担をかけない範囲である、わずかな中性の美容液は、忙しいくて時間がない人にも丁寧なお手入れができます
美容液は こちら
<オールインワン フェイスクリーム> pH値 5.33
肌の土台作りにフォーカスを当てた、マリエランの代表となるアイテム。幅広い肌の人に使いやすい弱酸性のpHで、洗顔後の肌を優しく整えてくれます。
マリエランの美容理論である「摩擦レス」x「保湿」をそのまま体現したクリームをぜひご体感ください。
オールインワンフェイスクリームは こちら
<オールインワン フェイスクリーム MEN> pH値 5.33
水分量が少なくシェービングなどがある、男性特有の刺激が多い肌環境に向き合ったオールインワンタイプのクリーム。
繊細な男性の肌を負担なく整えられるよう、弱酸性のpHと欲しい成分を1つにまとめました。女性向けのオールインワン フェイスクリームと同様、テクスチャーにこだわり、スキンケアが初めての男性にも使いやすく仕上げています。
オールインワンフェイスクリームMENは こちら
<ボディクリーム> pH値5.69
ボディクリームにもこだわったマリエランのスキンケア。顔よりも角質層に厚みがありダメージを感じにくいボディにも、弱酸性のアイテムで美しく整えます。
3種のヒアルロン酸(*3)を含んだ、とろけるようなボディクリームが心地よく肌に伸び広がり、肌と一体になるような心地よい感覚でなじんでくれます。
ボディクリームは こちら
<UV下地クリーム>
「SPF50/PA++++」という高いUV効果がありながら、たっぷりの美容成分(*4)を配合した化粧下地としても使えるクリーム。ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)処方と肌をすべるようなテクスチャーで敏感肌の人にも毎日使えるように仕上げています。
UV下地クリームは こちら
<執筆者コメント>
スキンケア選びで大切なpHについて紹介しました。肌が弱酸性で保たれていることは、見た目の肌印象だけでなく私たちの体を守るためにはとても重要です。
とはいえ、スキンケアは「全てが弱酸性でなければならない」ということはなく、なりたい肌と今の肌状態などを考慮しながら組み合わせることで、美しい肌へと導いてくれます。
マリエランのスキンケアは、敏感肌やゆらぎ肌の人も使いやすいようpHに影響を与えるアルコールや香料などは使用せず、スキンケア後に弱酸性の肌が保てるよう、バランスよく作られた筆者おすすめのブランドです。
「全てのアイテムを揃える前に試したい」という人は、じっくり7日間試せるトライアルセットもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
トライアルセットはこちら
〜明日が待ち遠しくなる、健やかで美しい肌へ〜
執筆者:西川美佐子
*1 ヤシ脂肪酸アルギニン(洗浄成分)
*2 加水分解卵殻膜、ヒト脂肪細胞順化培養液、ヒト臍帯血細胞順化培養液、ナイアシンアミド(全て保湿成分)
*3 ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸(全て保湿成分)
*4 水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、バクチオール、パルミチン酸レチノール(全て保湿・整肌成分)