健やかで美しい肌へと導く「コルネオセラピー」とは?


1年で最も気温も湿度も下がるこの季節。

この時期は、血流が下がりやすく乾燥もしているため、肌にとって非常に過酷な環境です。そのため、特に刺激になることをしていなくても、肌トラブルが起こりやすくなります。

そんな時こそ見直しておきたいのが、私たちの体を最も外側で守ってくれている「角層」を健やかにするケア。今回は美肌を左右するといっても過言ではない「角質の大切さ」と「おすすめのケア」についてご紹介します。

 

■角質ケアの大切さ

角質の大切さは「コルネオセラピー」という言葉もあるほどで、美肌にとって大きなカギとなります。

 

「コルネオセラピー」とは?

私たちの一番外側にある角質(コルネオサイト)を整えることで、バリア機能を整え、健やかな肌に導くという考え方で、近年注目され始めている美肌の考え方です。

私たちの体を守ってくれている角質を健やかな状態にすることで、有害物質や肌トラブルからしっかり守ってくれ、健やかで美しい肌になるという考え方です。

過酷なこの時期こそ、角質を大切にする「コルネオセラピー」の考え方はとても大切で、ここをしっかりマスターしておけば、過酷な環境もしっかり乗り切れます。
 

■角質ケアで年齢に負けない健やかな肌へ

角質を健やかに整えるために必要なスキンケアと食材を紹介します。

スキンケアでは、私たちマリエランが日頃からお伝えしている

・落としすぎない
・うるおす
・守る

この3ステップは基本として覚えておきましょう。


<落としすぎない>
落とすといえば、「洗顔」ですが、洗顔のポイントは「やさしく」です。このステップに関しては「理想の肌への第一歩!健やかな肌のための洗顔」を参考にしてみてくださいね。

また、年齢を重ねると「古い角質が溜まりやすくなる」と言う言葉をよく耳にします。確かに年齢とともにターンオーバーに日数がかかる傾向にありますが、必要以上にスクラブやピーリングといった方法で落としすぎることも要注意です。

角質は、肌奥で生まれた細胞が分裂などの変化をしながら「肌を守るために必要な形」となり、肌表面に上がってきます。

ところが、過度な角質ケアで取りすぎることによって、肌表面へ上がる準備ができていない未熟な細胞が表に出てしまい、正常なバリア機能を果たせなくなります。

古い角質のケアをしたい場合は、スクラブやピーリングといった方法であれば週に1〜2回程度、それ以外のものであれば、摩擦や刺激の少ない拭き取り不要のアイテムを使用するといいでしょう。


<うるおす>

やさしく落としたら、健やかな角質を作るために必要な「うるおい」をしっかり与えましょう。

「うるおす」といっても、単純に保湿アイテムをお肌に塗布するだけではありません。

・成分
・アイテム数

にはこだわりましょう。

角質を整える上でおすすめの成分としては、水分をしっかり吸着してくれる「グリセリン」「アミノ酸」や、「成長因子(EGFやFGFなど)」が含まれているもの、そして水分を逃さない油分です。

また、年齢とともに乾燥だけでなく「シミ」や「シワ」といった複合的な肌悩みが出始めるエイジング世代は、肌悩みを何とかしようといくつもの美容液やクリームなどを塗布したくなります。

肌表面を健やかに整えておかなければ、これらの成分をしっかり受け止め、効果を発揮することはできません。また、多くのアイテムを使用することで肌への摩擦も起こりかねませんので、肌がゆらいでいたり、敏感になっていたりする時は特に、シンプルに角質を整えることだけに集中して、ケアしましょう。

 

<守る>
最後に「守る」ケアです。

例え丁寧なスキンケアをしていても、肌はダメージを受けると回復までに何日もかかります。そのため「守る」ケアは欠かせません。

私たちの肌ダメージとして大きなものは

・摩擦
・紫外線

洗顔時やスキンケア時の摩擦に十分注意するとともに、紫外線ケアもしっかりしておきましょう。

季節や天気によって差はあるものの、紫外線は1年中降り注いでいます。日頃からUVアイテムなどを使用しておくのがおすすめです。

 

<その他おすすめの食材>
最後に、健やかな角質を作るためのおすすめ食材をご紹介します。全てを完璧に取り入れることは難しいかもしれませんが、普段から「足りない」と感じるものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 栄養素

 主な働き

 代表的な食材

 タンパク質

 肌を構成する栄養素

 肉類

 魚介類

 卵類

 大豆製品

 乳製品 など

 亜鉛

 タンパク質の代謝

 細胞の新陳代謝

 免疫力の向上

 牡蛎(カキ)

 煮干し

 豚レバー

 きなこ など

 必須脂肪酸

 外的刺激から守る「皮脂」の原料

 体内では合成できないため食材で摂取

 サケ

 マグロ

 サバ

 いわし

 チアシードオイル

 アマニ油 など

 ビタミンA

 皮膚や粘膜のうるおいを保つ

 角質層の天然保湿因子(NMF)の生成促進

 緑黄色野菜

 海藻類

 卵黄

 レバー など

 ビタミンB2

 皮膚や粘膜などの細胞の再生に関与

 脂質の代謝促進

 アーモンド

 レバー

 

 納豆 など

 ビタミンB6

 タンパク質の分解&合成

 健やかな皮膚や粘膜の維持

 鶏ムネ肉

 イワシ

 マグロ

 にんにく

 サツマイモ

 バナナ など

 ビタミンC

 コラーゲンの生成を促進

 メラニンの生成を抑える

 柑橘系果物

 イチゴ

 キウイ

 ブロッコリー

 小松菜 など

 ビタミンE

 抗酸化作用

 肌のバリア機能改善

 肌の血行&ターンオーバーを促進

 アーモンド

 ナッツ類

 ホウレンソウ

 サバ など

 

■まとめ

近年、数多くのスキンケアが進化し、幅広い肌悩みを解決できるようになってきました。

しかし、どんなアイテムを取り入れるとしても「角質の状態が健やかであるか否か」で結果は大きく左右します。

1年で最も過酷なこの時期に、基本となる角質ケアを見直して、美しい肌を保ってくださいね。

 

美容液

健やかな角質を整えるために欠かせない「凝縮された美容成分」「摩擦レス」に特化した、繊細な目元にも使えるオールインワン美容液。

<凝縮された美容成分(*1)
・角質には欠かせないアミノ酸類や成長因子を含む「加水分解卵殻膜(*1)
・水分をしっかりキャッチする「グリセリン(*1)
・肌荒れしやすいこの時期の心強い味方「CICA(ツボクサエキス)(*1)」「(バチルス/ベニコウジ菌)/ (ナツメ果実/ダイズ)発酵液(*3)
・「ヒト脂肪細胞順化培養液(*1)」「ヒト臍帯血細胞順化培養液(*1)
・エイジングケア(*2)成分で人気の「ナイアシンアミド(*1)
・ツヤやかな肌へ整える、ビタミンC誘導体「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(*1)」「プラセンタ(*1)

本記事でもご紹介した美容成分と摩擦を与えないテクスチャーで、健やかな角質作りをサポートしてくれます。

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<執筆者コメント>
私たちの体を最も外側で守ってくれている「角層」が健やかであれば、さまざまな刺激や物質から守られるだけでなく、トラブルが起こりにくい肌になります。

近年一般的になっている「美容医療」も、私たちの肌がもつ創傷治癒力を利用したものが多く、あえて肌に刺激を与えることも少なくありません。そのため、角質が健やかな状態でなければダウンタイムが長引いたり思ったような結果に繋がりにくかったりします。

美肌を目指す方法は人それぞれですが、どの方法を選択する場合も、理想の肌になるためには角質の健やかさは避けて通れませんので、この機会に角質ケアを見直してみてくださいね。


〜健やかで美しく、笑顔あふれる肌へ〜


執筆者:西川美佐子

*1 保湿・整肌成分
*2 年齢に応じたケアのこと
*3 整肌成分