美白ってどんな肌のこと?基礎知識とおすすめケア


美しい肌を作るケアといえば、最初に思いつくのが「美白ケア」。

とはいえ、「美白ケア」とはどんなお手入れのことでしょうか?そこで今回は、「美白」についての基礎知識とおすすめ成分やお手入れ方法を紹介します。



 

■美白ケアとは?どんなケア?

「美白ケア」について紹介する前に、「美白」と「美白商品」について復習しておきましょう。

 

<美白・美白商品とは?>

美白とは、「シミ・ソバカスなどの色素沈着が少ない美しい肌を目指すこと」。

美白商品とは、美白のために必要な「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」といった、厚生労働省が有効性を認めた有効成分を配合した商品のこと。

美白とは「肌が白くなる」「シミを消す」というイメージが強いですが、生まれ持った肌そのものの色を変えるわけではなく、メラニンや紫外線などによる「シミ」「くすみ」といった肌の色味変化を防ぐケアのことを指します。


■肌の色変化が起こる原因

美白やケアの定義がわかったところで、肌の色変化が起こる原因を見ていきましょう。

(1)メラニン
(2)ターンオーバーの変化
(3)糖化

細かくあげると限りはありませんが、代表的な原因としては上記のようなものが挙げられます。

(1)メラニン
メラニンといえばイメージするのが「紫外線」ですよね。季節や肌にあった日焼け止めなどを活用しながら、真夏などは帽子や日傘も活用しましょう。

また摩擦や炎症による刺激も、メラニン生成のスイッチをONにする働きがありますので、日頃のケアで「ゴシゴシ洗顔しがち」「スキンケア時の圧が強い」といった人は注意が必要です。

(2)ターンオーバーの変化
ターンオーバーの乱れも、肌の色味を変化させる原因の1つです。

シミはメラニンが肌に蓄積することで起こりやすい変化であるため、生活習慣やホルモンバランス、乾燥や紫外線などによる、ターンオーバーの乱れには注意しましょう。

また、ターンオーバーの乱れによる角質肥厚(角質が厚みを増す)も、光の反射が乱れ、くすんだ肌印象の原因につながります。

(3)糖化
肌の糖化については、以前のブログ「美肌の天敵!「糖化」は冬が要注意!

で紹介したように、メラニンのような黒といった色味ではありませんが、黄ぐすんだ印象を与えます。

一度糖化が進むと改善は難しいので、日頃から糖の摂取量・排出を促す食事・運動で消費など、日常生活に注意しておきましょう。

その他には季節的な要素として、花粉が肌に付着することによる「くすみ」や「シミ」発生といったことも研究によって報告されています。




 

■「美白」におすすめの成分&スキンケア

透き通るような透明感のある肌を保つために、「美白」におすすめの成分&スキンケアを紹介します。

ポイントは2つ

(1)メラニン生成によるシミ
(2)乾燥や摩擦によるくすみケア

この2つをしっかりケアしていきましょう。


(1)メラニン対策
メラニン対策として、医薬部外品として認可されている美白*成分の使用と、炎症や肌荒れを防いでくれる成分の使用は効果的です。

代表的な成分を紹介します。

<美白*有効成分>
*(日焼けによる)メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ

主な効果

成分名

メラニンの生成を抑制

・ビタミンC誘導体(*1)
・アルブチン
・プラセンタエキス (*2)
・コウジ酸
・エラグ酸
・ルシノール (*3)
・カモミラET
・リノール酸S
・トラネキサム酸
・4MSK  (*4)
・マグノリグナン

メラニンの排泄を促進

・エナジーシグナルAMP  (*5)
・リノール酸S
・4MSK  (*4)

メラニンを還元

ビタミンC誘導体 (*1)

※1 L-アスコルビン酸 2-グルコシド
※2 プラセンタエキス-1
※3 4-n-ブチルレゾルシン
※4 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
※5 アデノシン一リン酸二ナトリウム OT

 

<抗炎症などの肌荒れ有効成分>

 アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル


他にも有効成分はいろいろありますが、スキンケア(医薬部外品)として使用されやすいものは上記になります。

医薬部外品に限らずとも、一般の化粧品に上記成分が配合されていることはありますので、購入の際はぜひチェックしてみてくださいね。

(2)乾燥や摩擦によるくすみケア
成分以外にチェックしておきたいのが「乾燥」「摩擦」です。

乾燥はバリア機能の低下や角質を厚くする、くすんだ印象やシミといったトラブルを招き、美白*ケアをしたい人は特に注意が必要です。

また、摩擦による炎症や色素沈着も美白*の大敵です。洗顔時やマスク、スキンケアを塗布する時など、肌に触れる時は「やさしさ」を意識しましょう。

スキンケアでは、人差し指は力が入りすぎるため中指と薬指を使い、お肌全体になじませるときは、手のひらでやさしく包むようなイメージで、あまり強く押さえないようにしましょう。

どうしても力が入ってしまう人は、触れる回数をできるだけ少なくする「シンプルステップ」のスキンケアがおすすめです。
*(日焼けによる)メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ



*春に向けての豆知識*

他にも、これからの季節で注意しておきたいのが、花粉による刺激です。花粉には種類がいくつかありますが、共通して「バリア機能の低下」を引き起こすことが研究で確認されています。

・花粉が肌に触れないようマスクなどを活用する
・帰宅後は早めの洗顔をする
・静電気が起こらないよう、ウールなどの素材の服は避ける
・帰宅後は衣類についた花粉を落とす

花粉の季節に、露出している部分だけ肌荒れしている人は「花粉」が原因の可能性がありますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。




 

■まとめ

美白*ケアについて紹介しました。

肌の色味を変えるのは紫外線だけでなく、炎症や摩擦といった、たくさんの要素があります。

美白*有効成分ももちろんおすすめですが、肌の土台を整えるスキンケアや塗布方法などでも肌印象は大きく変えられます。

正しい美白ケアで、透明感のある均一な美しい肌を目指しましょう!
*(日焼けによる)メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ





 

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1つで「化粧水」「乳液」「美容液」「クリーム」「パック」の5役を持ち、水分・油分をバランスよく含んだ「シンプル」かつ「摩擦レス」テクスチャーのオールインワンクリーム。

健やかな肌に欠かせないうるおいたっぷりのテクスチャーはもちろん、美肌を目指す人に嬉しい「α-アルブチン(*1)」「ビタミンC誘導体(*2)」「プラセンタエキス(*1)」などもたっぷり含んでいます。

1ステップで肌に触れる回数を極力減らしたスキンケアは、時短のためではなく肌のためのオールインワンとして、人気のアイテムです。

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<執筆者コメント>
美しい肌として頭に浮かぶ「美白」ですが、「美白*ケア」は医薬部外品を使ったケア以外にも、原因をしっかり知ることでできる対策はたくさん。

生活習慣の見直しや肌の土台を整える保湿ケアなど、肌の基礎をしっかり作ることでターンオーバーを整え、適切な角質状態を保てます。健やかな角質状態は、バリア機能がしっかり働き、シミやくすみ対策にもなります。

さらに土台が整えば、医薬部外品によるケアもよりいっそう効果的に働きますので、ぜひこの機会に普段のケアを見直して、くもりのない美しい肌を目指しましょう!
*(日焼けによる)メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ


〜透明感あふれる、ヘルシーな肌へ〜

執筆者:西川美佐子

*1 保湿・整肌成分
*2 3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(保湿・整肌成分)